強度近視の皆さんにもおススメ! 2020年秋の新作「RF-110」でメガネを作ってみました。その②
おはようございます、店長です。
さて、今日のスタッフブログは、昨日に引き続き、ワタクシ店長が新たに作った自身のメガネ「RF-110」についてご紹介したいと思います。
ワタクシは-7.00を超える強度近視、加えて乱視も強く、外斜位と呼ばれる眼位のズレもあります。
あくまで今回は、コンタクトを装用せずに店舗でも掛けることを前提とし、以下の数値で処方をしております。
R S-6.75C-0.75AX180 P0.25IN
L S-6.00C-0.75AX170 P0.25IN PD65
皆さんからすると、なにがなんだか??といったところだと思いますが、一般的にはなかなかの度数といえます(汗)
さて、そういっている間にレンズが徐々に玉型近づいて削り上がっていきます。
実際は削り上がったレンズをそのままフレームにはめ込むわけではなく、サイズの微調整、”面取り”と呼ばれるレンズの角を落とします。これらは基本機械ではなく、手作業で行います。ワタクシは業界に入った20年以上前に比べ、加工機も含め機材は各段に進歩し、加工技術の精度は高くなっていることは間違いありません。とはいえ、まだまだ全ての工程をオートメーションで行うことはできず、少なからず手作業での技術は必要です。
レンズが削り上がりました!
レンズはZEISSのインディビジュアル1.67の素材を使用しましたが、コバの厚みは最大で4.1mmといったところでしょうか。
上記の写真をご覧いただくと、レンズが緩やかにカーブを描いてることがお分かりいただけるかと思います。
一般的な非球面レンズ・両面非球面レンズの場合は、さらにレンズの厚みは薄くなりますが、レンズのカーブはよりフラットになります。
このように、レンズカーブの値を指定をしてオーダーしたことで、フレーム本来の形状を崩さず、レンズに対する歪も少なくなることが大きなメリットです。
ただし、お客様の度数、お選びいただくモデル、今までご使用のレンズ種によって一概にどちらが良いとは言い切れませんが、レンズをお選びの際はお気軽にご相談ください。
ZEISSのレンズは過去のブログでもご紹介したように、低反射のコーティングも大きな特徴であり、余談ではありますが、メディアへの露出を前提とした衣装協力では、ZEISSのレンズを使用することが多いですね。
では、削り上がったレンズを「RF-110」に入れてみましょう。
いかがですか??
ご覧のようにサイドからの厚みは全く分かりません。
「RF-110」はサイズが48mmということもあり、ワタクシのような度数でも厚みは非常に目立ちにくく、非常にキレイに仕上がったと思います。
最後に、実際に掛けた印象もご覧ください。
近視の皆さんに使用する凹レンズは、モノを小さく映し出してしまいます。
結果、目が小さく見えるということに関しては、ある程度致し方ありません・・・
そこで、ワタクシが今回チョイスしたフレームカラーは「col.169」ビール茶。本来は「col.001」を選ぶところですが、黒はもともと収縮効果もあり、強度近視のレンズが入ることで、よりお顔に対して収縮されることを避けるため、黒に比べ若干見た目の柔らかいビール茶をチョイスしました。
これからの季節、アウターも含め身に着けるお洋服も厚みを増しますが、むしろゴツイメガネとの相性はより良いモノになるのではないでしょうか。「ファッションと機能」をテーマにした2020年秋の新作「RF-110」、ご来店の際は是非お試しください!
また、ワタクシと同じような強度近視の皆さんが、少しでも参考になれば幸いです。
そして、暖房などによる乾燥によって、コンタクトが難しく、改めてメガネの使用する頻度を高くしたいとお考えの皆さん、お気軽にご相談ください。