FACTORY900 RETRO(ファクトリー900 レトロ) 伝説の跳ね上げサングラス「RF-011」
おはようございます、店長です。
1月も残り2日、来月には周年イベントを控え、さらに新作の発売開始と慌ただしくなってきました(汗)
周年イベントの日時に関しては前回ブログにてご案内させていただきましたが、まだ触れていない内容も多数ございます。おそらく来週にはご案内できるかと思いますので是非お楽しみに！
さて、当然のように毎シーズン新作を開発しているわけですが、今日ご紹介するのは早い段階で生産終了となったこちらの品番です。
「RF-011」
レトロシリーズの2nd Collectionとして2016年に発表となった「RF-011」
すでに生産終了の該当品番ということもあり、実物をご覧になったことがない皆さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
初見では普通のサングラスのように見えますが、その正体は複式と呼ばれる”跳ね上げ式”のサングラスです。
そう、眼鏡業界を見渡しても、めったにお目にかかることの出来ないアセテート×アセテートの組み合わせ・・・その驚愕の事実と完成度の高さに業界関係者の皆さんも絶句したというある意味伝説のモデルといっても過言ではありません。当時は大文字シリーズが全盛といえる時代背景もあり、「RF-011」に目が向かなかった皆さんもいらっしゃるかと思いますが、この機会に改めてご紹介させていただきます。
「RF-011」¥66,000(税込) 2016年発表
サイズ51mm 鼻幅21mm レンズカーブ4カーブ テンプル長150mm
そもそも複式と呼ばれるタイプの跳ね上げ式サングラス自体が珍しいということもありますが、変形や縮みの多い素材であるアセテート同士を組み合わせた跳ね上げ式構造は製造段階からリスクしかありません。しかし、常にチャレンジをしてきた青山眼鏡は、アセテートを組み合わせた跳ね上げ式のサングラスをカタチにしてしまいました。
先にも触れたように、あまりの完成度の高さに業界関係者の皆さんも手に取るまでは跳ね上げと気づかいほどの仕上がり、まさに青山眼鏡の技術力の高さが垣間見れるプロダクトになります。しかし、製造工程における難易度は全コレクションのなかでも群を抜いて高く、そのうえ歩留まりも悪く量産には不向きなモデルであることはいうまでもありません(汗)
早い段階で生産終了とし、在庫が無くなり次第終了となった今、本社の在庫もとうとう残り1本となりました。
今回レトロシリーズのアーカイブとして撮影を行うため、久しぶりに本社から取り寄せをしましたが非常に状態は良く、せっかくなのでスタイルサンプルも撮影してみました。
いわゆるオーソドックスなウェリントン型になりますが、これが普通にカッコよく普遍的なデザインであることがお分かりいただけるかと思います。むしろ今の時代感を考えると、このゴツさとオーバーサイズの洋服によってよりバランスが保てるようになっているのかもしれません。
サイズ感も大き過ぎず、小さ過ぎず絶妙といえますが気になる点もございます。
先ず、当時はクリングスパッド仕様ではないため、鼻盛り加工のカスタマイズを必要とされる皆さんが必然的に多くなると思われます。また、フロントは2枚のアセテートを組み合わせいるためフロント側に重さが加わり、重心バランスが取りにくいという点です。
その分テンプルの長さを長く設定しておりますが、構造上掛け心地という点では近年のモデルには及びません。
正直なところ、この10年でさら得た経験をもとにリデザインを行えばさらに良いモノが出来上がるかと思いますが、工場の負担を考えると今はその時期ではないのかもしれません(汗)・・・個人的には「RF-050番台」の新作としてメタルパーツを用いた単式のサングラスだったら・・・いや、フードの跳ね上げ・・・そんな妄想をしておりますが、皆さんはどう思いますか？
今日ご紹介した「RF-011」は普段店頭には陳列しておりません。気になる方はスタッフまでお気軽にお声がけください！
