HOYA・ZEISSの調光レンズを炎天下のもとで比較してみました。

おはようございます、店長です。

昨日は幾分涼しく感じましたが最高気温は33度・・・この異常な暑さによってもはや33度でも涼しく感じるようになってしまいました(汗)
さて、8月に入り本格的な夏に突入する訳ですが、年々需要が高まっている調光レンズ。

「RF-058」col.121 + SENSITYDARK グレイ


過去のブログでもご紹介したように、我々直営店ではレンズメーカーHOYA・ZEISSを中心に様々なタイプの調光レンズを取り扱っております。


レンズメーカーHOYAからは、紫外線調光レンズ” SENSITY2"・”サンテック ミスティ”・可視光線調光レンズ”SENSITYDARK"・”SENSITY SHINE”、ZEISSからは、PhotoFusion X・”AdaptiveSun”と、用途に合わせ豊富なバリエーションからお選びいただけます。

そんな調光レンズですが、お客様にご提案するなかで必ずご説明する内容が、紫外線量はもちろん、温度によっても発色する際の濃度が変わるという点です。簡単にいうと、調光レンズは紫外線調光・可視光線調光に限らず、温度が高い時よりも低い時のほうがより濃く色づきます。つまり気温が低くなる真冬の方が濃度は濃くなり、日差しの強いまさに今の季節は年間を通して最も発色が弱く(薄く)なります。

そこで!

今日は実際にこの炎天下のもとで各メーカー各種のレンズがどの程度発色をするのか比較してみたいと思います。


HOYAー紫外線調光ー
SENSITY2
グレイ・ブラウン・グリーン・ブルー
サンテックミスティ
アッシュグレイ・ロゼ・ブルー・パープル


ZEISS-紫外線調光-
PhotoFusion X
グレー・ブラウン・パイオニア
・エクストラグレー・ブルー・ブラック


撮影時間はオープン前の11時15分、気温はすでに33度、直射日光のもと撮影しています。ちなみにこれらの写真は露出や彩度の編集は行っていません。

従来の調光レンズに比べ、直射日光のもとでは想定よりも濃度は濃く発色しました。しかし、HOYAとZEISSの定番であるグレー・ブラウン・グリーンを比較してみると、ややHOYAの方が濃くなったように感じます。
また、両メーカーのブルーですが、後発となったHOYAは実際のところブルーグレイといった感じです。こうしてみるとZEISSのブルーがいかに特殊な色合いであるかがお分かりいただけると思います。さらに先日発売開始となったZEISSの新色ブラックは、この暑さでもエクストラグレーより最大14%濃くなることが大きな特徴です。

続いて同じ条件下のもと、可視光線調光レンズのSENSITY DARK、調光ミラーのSENSITY SHINEを試してみます。

HOYAー可視光線調光ー
SENSITY DARK
ダークグレイ・ダークブラウン・ダークグリーン
SENSITY SHINE
シルバーグレイ・ブロンズブラウン・エメラルドグリーン


紫外線だけでなく可視光線にも反応して発色するSENSITY DARKは、ご覧のようにさらに濃度が濃くなりました。

そうこうしているうちに、空には雲が広がり日差しは遮られてしまったので、このタイミングで同じ気温でも曇りではどのように発色するのか?検証してみました。

HOYAー紫外線調光ー
SENSITY2
グレイ・ブラウン・グリーン・ブルー
サンテックミスティ
アッシュグレイ・ロゼ・ブルー・パープル


ZEISS-紫外線調光-
PhotoFusion X
グレー・ブラウン・パイオニア
・エクストラグレー・ブルー・ブラック


やはり雲により日差しとももに紫外線も遮られ、それぞれのカラーが認識できるほどの発色具合です。白いトレーの上で撮影しているため、ある程度は発色しているように見えますが、実際の濃度は60%~50%弱といったところでしょうか。ミスティシリーズに関しては35%前後になります。

HOYAー可視光線調光ー
SENSITY DARK
ダークグレイ・ダークブラウン・ダークグリーン
SENSITY SHINE
シルバーグレイ・ブロンズブラウン・エメラルドグリーン


可視光線調光も直射日光のもとよりは薄くなりますが、やはり紫外線調光に比べるとしっかりと発色している印象です。

今回は炎天下のもとで各メーカの調光レンズを使用して発色具合を比較してみましたが、やはり発色に関しては10秒ほどであっという間に濃度がMAXの状態まで達します。また、この猛暑のなかでも予想以上に発色してくれることが分かりました。
ただし、ご使用いただかくなかでレンズの経年劣化によって発色・退色の状態には変化が伴います。また、日傘の使用時やキャップを被ることで発色しなくなることもございます。つまり、使用する環境によって発色の状態が左右されることは否めませんが、とはいえ非常に便利な調光レンズ、ご検討の際は是非スタッフまでお気軽にご相談ください。

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