「水曜日のひとりごと vol.20」 眼鏡をかけた人
おはようございます。「水曜日のひとりごとVOL.20」OSAKA BASE の済です。
余寒お見舞い申し上げます。
春の陽気が待ち遠しいこの頃ですが、いかがお過ごしでしょうか?
立春を過ぎたといえ、それまで大寒であったことを考えると
一番寒さを感じる時期ではございます。
余寒厳しき時節ではございますが、
皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
さて、本日は、「眼鏡をかけた人」について。
眼鏡屋で働きはじめて、かれこれ20数年。よく言われることが多い日常の会話。
お客様「ほら、あの方いらっしゃるかしら?お名前忘れちゃった。」
私「特徴とか覚えていらっしゃいますか?男性ですか?女性ですか?」
お客様「あの男性の方で、眼鏡をかけている・・・」
私「・・・。ごめんなさい。スタッフ皆、眼鏡をかけておりまして。。。」
2人「爆笑」
おそらくメガネ屋さんあるあるのひとつだと思います。それぐらい、眼鏡ってヒトの”視覚的な特徴”として、覚えてもらいやすいものなのだと思います。ただ、どんな眼鏡かは曖昧だったりするのですけどね。(笑)
その人のアイデンティティとしてあげられることが多い眼鏡という存在ではありますが、眼鏡をかけかえても、変わったことに気づかれないこともしばしば。髪型と一緒でしょうか?どれだけ意識してみているかにもよりますが、記憶なんてものは、曖昧で頼りにならないものも多いです。謎ですね。
なんか雰囲気違うな~「あっ髪型変えました?」と聞くと、「いえ、変えてません」など気まずい返事がかえってくることも・・・。
ちょっとしたデザインやカラーで、イメージはがらっと変えられるのですが、一方で、第三者からみると変化に気づかないこともあったりといろいろ矛盾はあるものです。
なんだか不思議で愛おしい矛盾です。
そうはいっても、接客しているなかで、「随分イメージ変わりますよ」とお話しています。嘘をついているのでは決してなく、本当にイメージはがらっと変わっているのです。比べてみると歴然です。それでも、気づかれないこともあったりする、謎の現象なんですよね。
そのような矛盾メカニズムの研究でもしたいぐらいです。
どれぐらい人に興味をもって、その人のことを見ているのか・・・。
そういったことも関係するのかなとは思います。
(シンプルなウェリントンながら、無骨なまでの平面とぶ厚さで存在感抜群)
eyewear : RF-150
最近は、多様性が認められる世の中になってきていることもあり、ヘアスタイルや服装が自由という企業が増えてきているそうです。金髪や、一般的にみて派手と思われるお洋服でも、問題ないようです(清潔感は必要など最低限のマナーはあるとは思いますが・・・)。
眼鏡のデザインにおいても、社風によって許されたり許されなかったり等さまざまです。一般的にはまだまだ制約はあると思われますね。
ただ、中には、あえて少し個性のあるものをお選びいただき、”営業”という職業の中で、覚えてもらうための手段の一つとしてあえてかけている方もいらっしゃり、少しづつ主張する眼鏡の市民権が得られてきているようです。
見た目ではなく、かけ心地という点で仕事内容において制約があるかもしれません。それに関しては致し方ないと思います。もうこればかりはしょうがないですよね。
でも、見た目ということであれば、トータルのスタイリングで違和感ないのであれば、多少派手であったとしても許される時代になって欲しいなと願っています。私自身、今まで自己責任において好きな格好をしてきました。許される職場でもあったということもありますが、お客様からご指摘いただくことはなかったですね。むしろ派手な方が褒めていただく機会も多かったように思います。
昔も今も私の見た目のイメージは大きくは変わりませんが、一時期、派手髪色にくるんくるんのパーマ、グリーンのカラコンに伊達メガネ、ヒールの靴に真っ赤な口紅、フランスにいそうなギャルをイメージしてた時もありました(笑) 今のワタクシのイメージから想像できないとは思いますが、また、チャレンジしたいですね。
size: 53□21-150(レンズ横幅 □ ブリッジ幅 - テンプル長)
スタッフPD(瞳孔間距離)60
好きなものを身につける幸せ。誰もが人目を気にせず、自由なスタイルができたらいいのになと思ったりもしますが、どこまで許されるのか、そこが難しいところもあるので現実的に制約を設けているかもしれません。また、仕事においては、毎朝考える時間がもったいないので、シンプルにいきたい、汚れるのでそれなりのものを着たいと思われるかもしれません。
(スタイリングに馴染みやすい顔型を選ばないデザイン)
eyewear : RF-038
それはそれでいいと良いと思います。
要は「自分をプロジェクトする」という点で、どう自分を見せていくかということですね。
印象をやわらかくしたい。
信頼できそうな、仕事に誠実なイメージにしたい。
カッコ良い、頼られるイメージにしたい。
ただの「眼鏡をかけた人」ではなく、セルフプロデュースした自分自身にどうなれるかなんだと思います。
眼鏡の少しのデザインの違いで第三者はそう変わらないと判断されるのであれば、なおのこと、自分で自分らしくプロジェクトしていけばいいかなと。
自分のことだけれど、”プロジェクト”なので、アイディアや工夫が必要です。それを積み重ねていくことで新たな自分を発見できるでしょう。考えるだけで、ワクワクしますね。
視覚的象徴として認識される眼鏡を利用しない手はありません。そして、意外と人は細かいところまで見ていません(笑)
ちょっとずつちょっとずつ、アイデンティティーを表現できるものとして広めていけたらなと思います。
FACTORY900はとっても最適だと思います。よね?(小声)
「自分プロジェクト」という表現は、松浦弥太郎さんという方のエッセイに出ていた言葉なのですが、その言葉を胸に、毎日日々自分プロジェクトをささやかながらやっています。自分の課題という重いものではなく、なんとなく過ごしていく毎日よりかは、毎日少しづつでも楽しく発見しながら成長していくための考えです。「毎日どれだけ美味しいハーブティを淹れることができるか」ということだけでも、何かしらの発見があります。発見するには工夫が入りますからね。最適なお湯の温度はハーブの種類によっても違ってくるでしょう。そういったことでも日々積み重ねていくと、自分に自信が湧いてきます。
眼鏡も同じなのではないかなと思っています。今日はこの髪型で似合わせてみたけど、今日は分け目を変えてみよう!その変化が自分への発見へと結びつけてくれると思っています。
見た目だけど、見た目だって重要。自信につながるのであれば、やるに越したことはありません。自分で考えることによって、内面も変化していくように思います。
「眼鏡をかけた人」をどうせなら楽しんでもらえたらとおもいます。
(ワタクシの今の自分ブロジェクトの一つとして、”お部屋にお花を欠かさないこと”というのがあります。何か生きるものが部屋の中にあるのは、日常を送っている実感が湧いてきて、日々変化していくものを観察し、お世話し、その花の最期を見届けることが私にとって人生の糧になっています)
日々自分を見つめ直して、組み立てていく中で
小さな新しい発見を積み重ねていけたら、素敵だなと思っています。
ひとりでも多くの人が、メガネの楽しさ、面白さに気づいていただけるように、発信していけたらと思います。
「水曜日のひとりごと」をお読みいただいている、お一人お一人にお会いし、いろんなお話しができたらとても嬉しいです。
ぜひ、お声がけください!
今日も、読んでいただきありがとうございます!
本日もあなたにとって、ステキな一日となりますように・・・(*´∀`*)
size: 47□22-140(レンズ横幅 □ ブリッジ幅 - テンプル長)
スタッフPD(瞳孔間距離)60