FACTORY900 『20年間続けている事~松本さん編』
おはようございます。
こーまりです(・∀・)
前回に引き続き、
FACTORY900の皆さまに”20年間続けている事”を聞いてみました。
今回は「TOKYO BASEの~の方」でおなじみの、松本さんです!
松本さんの”20年間続けている事”は…
今やイベントのPOPやセリートのデザインなど、FACTORY900の“お絵描き担当”の立ち位置を確立した松本さん。絵が上手なイメージですが、絵を描くきっかけは何でしたか?
幼稚園の時に、お絵描きの時間があるじゃないですか
そこで、クレヨンを貰って、それがすごく嬉しくて、たぶんそこから。
お絵描きの時間から始まって、お絵描き帳を買ってなんとなく書いていた感じです。
あと、周りに絵が上手な子がすごく多くて、その人たちと一緒にいるうちに、
自分もなんとなく描いていたっていう感じなので、絵を描くのが好きだなと思って描いてた自覚はあんまりないんです。
思い返すと、例えば学校の行事の時に配るプリントとか、大学の催し物のポスターにイラストを描くとか、そういう機会に絵を描くことの方が多くて、プライベートで自分からちゃんと絵を描いてたのは、周りに絵を描く友達がいたとき…高校生の時ぐらいかなあ。
高校生の時、部活は美術部だったりとか…?
ううん、全然。今まで、絵画教室や講習とか、そういうところで絵をちゃんと習ったりしたことは無くて、ただ描いてた感じです。
どちらかというと、画材とかの方に興味があって…
きっかけになった最初のクレヨンもそうだし、
小学校5,6年生くらいの時に72色の色鉛筆を誕生日プレゼントで貰って、すごく嬉しかった記憶があります。
今は、仕事を通して絵を描くことがほとんどだと思いますが、絵を描くにあたって、心がけていることはありますか?
似顔絵を描き始めたのが、この会社に入って初めてだったので…それまで似顔絵ってちゃんと描いたことが無くて。
似顔絵って難しいなって思うのが、その人の特徴を強調し過ぎると悪口みたいになっちゃうし、
かといってそれを無くすとその人じゃなくなっちゃうので、どこをどうやって取ったらいいのかなっていうのを考えて、似顔絵を描く時は心がけてます。
その人が動いてる状態だとちょっと難しいので、何枚か違う種類の笑った写真を見て、
その人の表情を覚えて描いてる感じですね。
今まで、FACTORY900の人たちを何人か描いていると思うんですけど…一番絵に描きやすいのは誰ですか?
青山さんですね。(笑)
似顔絵を描き始めてから、言われて気づいたのが、
例えば…佐藤君とかに「どうやってお客様の眼鏡を選んでいるんですか」って聞かれたときに
お客様のこことここをみてこういうふうに…っていう話をしたら
「ああ、似顔絵を描いているからそういう風な人の見方ですよね」って言われたことがあって。
眼鏡屋さんをやっていて、人の顔を見る機会が多かったからこそ、今似顔絵が描けるのかもしれないですし、
逆に、似顔絵を描くようになったことによって、より眼鏡とその人の顔のパーツや肌の色合いを注視してみるようになったのかなっていうのはあります。
この仕事ならでは、かもしれないですね。人の、顔の見方に慣れていくみたいな。
そうそう。もし似顔絵を描くとしたらこんな感じかなーという風に。
こういう骨格、パーツだったら、どんな形状のフレームが良いかなーって。
色使いとかも、似顔絵を描き始めたから余計に話しやすくなった部分もあるのかなと。
今まで、絵の具とかで自分で色を作って描くことをしてきたから、
接客の時に自分が経験したことを基にして、この色はこういう感じで…っていう提案が出来てるんじゃないかなって思います。
絵を“描く”ではなく、“観る”…鑑賞する方は好きですか?
観るのは好き。有名な方だと、フェルメールとかミュシャが好きです。
その人たちの絵に、憧れはすごくあるんだけど…私が描きたいなと思う絵がその人たちだとしたら、
頭で思っているのと、自分が今描けるものが一致しないっていう…ジレンマがある感じです。
松本さんにとって、『絵を描くこと』はなんですか?
うーん…なんだろう?あんまり、自己表現だと思ってできたことはないんです。でも、私の持っている数少ない武器の1つではあるのかなと。
ありがたいことに、私の描く絵を好きだと言ってくれる方がいるので、その人たちをがっかりさせないように頑張ろうとは思っています。
仕事において、松本さんに絵を描くことが求められる機会が多いと思いますが、
それは、松本さんにとっては良いことですか?
すごく、良かったことだし、そういう仕事を1つ与えてもらったというのはすごく光栄だなというか、
良い機会を貰えたなって思います。
私はこういう感じっていう、囲いというか…自分の、ダメなところを気付かせてもらったっていうのもあるし…。
私がこうして、絵を描かせてもらうきっかけになったのが、
六本木のマルシェに青山さんと一緒に行ったときに、たまたま別のブースの人が、
自分のお店の宣伝を描いてくださいっていうのがあって、自由帳を渡されて、
青山さんから「じゃあ描いて」って言われて。
そこに描いた落書きを、青山さんが見て面白いねって言ってくれたのが発端なんです。
当時まだ入社してすぐだったので、世界的なトップデザイナーに面白いって言ってもらえたっていうのは、
今でもすごく記憶に残ってます。
その後、手描きでリーフレットとかを作る際に、店長に仕事を任せてもらえて…
それが、なんかちょっと認めてもらえたっていうのもあります。
最後に、これからの20年間続けていきたい事を教えてください。
今まで、なんとなく描いていたけど…もうちょっと能動的に絵を描きたいなって思います。
やっぱり、自分の武器をひとつ挙げるとしたらきっと絵を描くことは切り離せないことだと思うから…
もっと、ちゃんとこれは私の武器ですって相手に見せられるようにしていきたいなって思います。
そしてゆくゆくは…油絵で恐竜の絵を描きます。(笑)
絵を描くことが好きで続けてきた訳ではないと話す松本さん。
絵を書くのがあまり得意ではない私からしたら、それはとても羨ましいし、一つの才能だと感じました。
彼女が描く絵の、色使いの柔らかさや、嫌味のない感じが個人的にとても好きなのです。
これからも、いろんな人の似顔絵を見てみたいなーと思いました。
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